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[ 2012-01 -30 00:15 ]
2012年 01月 30日 ( 1 )
古代も今も「今の若いものは・・・」
でも、本当にそうでしょうか。
私のおふくろが「最近の若いものは、、、」という話を二つしてくれました。
それぞれ別の日の出来事で、私に話してくれたのも別の日でしたから、話したおふくろ本人も、このことはもう忘れているかもしれません。
一つは鴨宮駅前でたむろしていた高校生グループに自宅までの荷物運びを頼んだところ(我が実家は駅の目の前です)二つ返事で応じてくれたので、うれしくなって1000円のお駄賃をあげたらしいのです。
そんなことがあったことも忘れていたある日、小田原駅前で人待ちをしていたら突然高校生が近づいて来て「やっぱりそうだ、あの時のおばちゃんだ。あの時はありがとうございました!また何かあったら言ってください」とペコリと頭をさげたそうです。あの、鴨宮駅で荷物を運んでくれた高校生だったそうです。すごくうれしくて、こんなこともあるんだなぁとしみじみ思ったよとおふくろ。
また別の話ですが、私の家から自分の家へ帰る道すがら、方向がわからなくなってしまい(おふくろは極度の方向音痴です)、交差点で自転車から降りて信号待ちをしていた小学生に「鴨宮駅に行きたいんだけど、どっちかな」と聞いたら「僕もちょうど駅へ行くところだから、いっしょに行こう」と、二人で駅まで行くことになったそうです。そして駅近くにある銀行が見えたところで「あー、ここがどこだかわかったよ」と言うと、その小学生は「じゃ、もう大丈夫だね」と自転車にまたがり、来た道を戻って行ったそうです。つまり、その小学生は駅には用事がなかったのに、このおばちゃんを送って行ってあげるため優しい嘘をついたのです。
どちらの話をしているときも「とてもうれしかった」と、おふくろは言っていました。そして「今の若い人たちは偉いねぇ」と。
今の日本、いろいろと問題はありますが、こんないい若者たちもたくさんいるんですね。きっと、これもいつの時代も同じなのだと思います。つまり、いいことよりも、悪いことのほうが記憶に残るのだと思うのです。
悪いことをくよくよするよりも、いいことを心に残すようにしたほうが、みんな幸せになると思うのですが、なかなか難しいのでしょうね。
それは、古代文明のころから、同じなのでしょう。