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アコースティックサイエンスというアコギの弦

先日のライブの前に交換した、ちょっと値の張る弦とは、YAMAHAが輸入している「アコースティックサイエンス」という弦です。

これは、エリクサーのような、いわゆるコーティング弦ではないのにも関わらず、超寿命で音もいいというふれこみで販売している比較的最近できたばかりの弦です。

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2,300円だけど、20%引きだったので買った

ギターの弦に興味のない方は全然わからないと思いますのでちょっと説明させていただきます。

弦によってギターの音は変わりますし、弾き心地もかわります。それは「いいお茶碗にしたから、食べ物がおいしく感じるよねー」の類ではなく、本当に変わります。消耗品なので、どのタイミングで交換するかっていうのが、まぁ誰しもが必ず悩むところです。私も若い頃は「切れるまで我慢」とか思っていましたが、音の劣化が進みすぎると弾いていて気持ちよくないですからね。そこらへん、個人で差があると思います。


ギターの弦もピンからキリまでありまして、1セットで300円くらいのものから2,000円を超えるようなモノまであります。金額の違いは音の違いにも出ますが、弦の持ちにも変わってきます。いや、高い弦だから長持ちするってわけでもなくて、錆びないような加工をされているから高いものがある、と思った方がいいと思います。そういう加工がされていなくとも、素材の良さで高額のものもあります。


と、ものすごい長い前振りになりましたが、今回比較的というか、今まで買った中では一番高価な「アコースティックサイエンス」という弦を使ってみたレビューを書いてみたいと思います。

って、本番はここからかぁ、なげぇな。

このアコースティックサイエンスという弦ですが、いわゆる錆びないためのコーティングが施されているわけではないらしい。コーティングをしていると、簡単に言えば弦に膜をはっているわけなんで、錆びづらいし、長持ちはしますがちょっと弦の表面がヌルヌルするんですね。コーティング弦でたぶん一番人気の「エリクサー」という弦は、とてもきらびやかな音がして、これが通常の弦の3倍くらい長持ちするのですから、2,000円近い値段も納得というところで人気です。


で、それよりもちょっと高いこのアコースティックサイエンスという弦は、ナノレベルで弦をトリートメントしているとのこと。なんだかよくわからないですが、弦とイオン層が一体となっている(これでもよくわかりませんが)ので、弦に膜を張っている従来のコーティング弦とは一線を画しているようです。

弾いてみて感じるのは、あのヌルヌル感がないこと。あぁ、これで長持ちならいいな、というのが第一印象。私はあのヌルヌル感があまり好きではないのです。

音はというと、エリクサーほどきらびやかではないです。とても素直な音が出ていると思います。いいギターに張ればその楽器のポテンシャルを引き出してくれそうです。エリクサーは弦が良く鳴るので、それほどいいギターじゃないものに張っても、それなりの音が出ます。それは、気軽にギターを楽しんでいるので、弦交換はなるべくしたくない、というようなユーザーにはうってつけだと思います。


おそらく、このアコースティックサイエンスという弦は、私が通常使っているダダリオのニッケル弦みたいに、そのギター本来のポテンシャルを響かせる類の弦じゃないかなぁと感じました。そういう意味では、私は良い印象を持ちました。ギターの箱じゃなくて弦が鳴ってる感がある弦って、ちょっとなぁ、、、って思ってるから。「弦が鳴ってる感」が強い弦を張ると、全部のギターが同じように聞こえてしまう。やっぱり、ギターの性格をそのまま出すような弦が私は好きです。


この弦は、エリクサーよりはメロウな感じの音です。マーチンのSPとかに近いんじゃないかなぁ。弾き心地も。SPがどんな音だったか、ちょっと忘れかけてますんで印象としてね。

各弦の分離感っていうのかな、それぞれがよく鳴っている感じがします。それと、音が大きいです。特にラウンド弦、つまり低音や中音域にボリューム感がある。これも、例のナノレベルでの技術のおかげですかね。


問題は耐久性ですね。張った直後はキラキラしすぎて、聞いてられない感じでしたが、翌日にはだいぶ落ち着きました。その状態でライブに望んだのですが、聞いていた人にも「ギターの音がきれいでした」と言われました。これはですね、ほかにいいところがなかったときのほめ言葉なので、素直に受け取れない部分はありますが。

でも、そのライブは音響機材を通さない生音だったので、「サウンドホールがこっちを向いていたから余計に楽しめた」みたいな具体的なことを言って喜んでいたので、やっぱり音はよかったんだろうと思います。その状態がいつまで続くかは、これからの検証になります。


ただ、悪いことで一つ気がついたことがあります。張って2日目ですが、プレーン弦のほうにちょっとだけ黒ずみが見られました。1フレットから5フレットあたりのよく使ったところの押弦部分のみですが。これが即、音の劣化にはなっていないですね。少なくとも、私には気づいていません。

アコースティックサイエンスというアコギの弦_d0350319_18292040.jpg
わかるかなぁ、ちょっと黒ずんでるの

この弦はラウンド弦にのみトリートメント効果があるのかもしれないですね。ラウンド弦はピカピカのままですから。

そんな感じで、しばらくこの弦を使ってみて、どれくらいの耐久性があるかを検証してみたいと思います。


by 40kids_iiyama | 2018-02-05 18:27 | 音楽

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