ホワイトニング
歯医者に通っていた。
過去形だけれども、3ヶ月に一回くらいは検診の名目で通うことになっている。
だから、これからも歯医者には行く続けることになるんだろう。一度検診に行くと、悪いところを見つけられたりして、2~3度通うことに成るのは、きっと歯医者さんの策略なんだろう。
自分の歯は砂糖菓子のようにボロボロで、それは子供の頃にすべての歯が治療中になった証でもある。つまり、歯を磨くという習慣を持っていなかったツケだ。
乳歯のときに虫歯ばかりになると、永久歯になっても歯が弱くなると、いつだったか聴いたことがあるけれど、それは本当で、永久歯になった自分の歯はほとんど(ほとんど、というのは、1本だけ乳歯があるらしいから)すべて治療が施されている。
子供の頃から20歳すぎまで通っていた歯医者は、その治療法が私が通った10数年の年月を経て1歩も進んでいなかったらしく、就職して初めて違う歯医者に行った時に「あぁ、懐かしい治療の後があるなぁ」と言われたことで、それに気づいた。
というのが、その歯医者が指摘した歯は、1年ほどまえに治療したばかりのものだったからだ。
そんなわけで、自分の歯は神経のない歯ばかり。昔は神経を取るのが普通だったらしいけれども、神経を取るとその歯は死んでしまうから、普通は取らないらしい。
歯が死ぬとどうなるかというと、もろくなる。そして、色が変わる。
自分の上の前歯は、1本が差し歯で1本が神経を抜いた歯。神経が抜けているその歯は、不自然に灰色がかっている。その隣の差し歯は安いのをいれたために、不自然に白い。
つまり、ニッと笑って前歯を見せると、灰色に変色した歯がみそっ歯のように見えるのだ。
別にいいや、って思っていたのだが、ステージで歌っている自分の写真を見ると、口をあけている写真はこぞって「みそっ歯」。なんとも貧弱でかっこ悪い。「人前で歌うんだから、歯はきれいなほうがいいよ」とアドバイスをもらったこともある。それから、なんとなくこの「みそっ歯」のことは気になっていたし、ちょっとしたコンプレックスにもなっている。
前回の検診でその話をしたら「ホワイトニングしますか?」って言われた。その時は話半分に聞いていたけれど、興味が出てきた。
今日は検診だから、その「ホワイトニング」やらのことを聞いてみようかな。

