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現役を続ける人たち。しくじり先生「村主章枝」さんを見て

今日の「しくじり先生」というテレビ番組に、元フィギュアスケート日本代表の村主章枝さんが出演していました。

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彼女がなにをしくじったかというと、引退のタイミングだそうです。

私は彼女が全盛期の頃から好きで(最初はルックスからでしたけど)、ソルトレイクシティオリンピックでは、なんで村主がメダル取れないの?ってすごく悔しかったのを覚えています。彼女、天才肌ではないけど、きっと大好きでフィギュアをやってるんだろうな、そういうのいいよな、っていうのと、なんとなくちょっととぼけている雰囲気も好きで。

現役をちっとも引退しない彼女が不思議でしたが、きっとただフィギュアが好きなんだろうなと思っていましたが、その通りでした。

今までもテレビで時々「あの村主選手が極貧生活をしている」というようなことが取り上げられると、それはフィギュアを続けるためであって、ダメ人間なわけじゃない。だから、そのひたむきな姿にますます好きになっていました。


今日の番組では、さっき書いたように「引退のタイミングを間違えたのが最大のしくじり」という体での出演でした。確かに金銭面などでご両親に迷惑をかけたと思いますが、自分が親だからいえますが、子どもから受ける迷惑なんて、迷惑の部類に入らない。それどころか望むところだと思うんです。だから、彼女がどう思おうが、ご両親は納得していると思います。


そんなわけで、ちっとも「しくじり先生」ではなく、あきらめずにトライしてきた結果、大変な苦労はしたけれど、それは今に生きている。何も無駄ではなかったという話になりました。彼女は何もしくじっていません。それどころか、なかなかできないことを彼女はやってきたわけです。

通常のフィギュア選手なら20代前半で引退するところ、彼女はそれを遙か超える33歳まで現役を続けました。全日本選手権で優勝し、オリンピックにも2回出場したようなトップ選手だった彼女が、最終的には地区予選から全日本選手権をめざすようなところから競技会に出場するわけです。でも、目標はオリンピック。30歳を越えて10代の選手ばかりの中で、つらいだろうし、そもそも無理だろうと普通は思いますが、彼女は真剣に目指すわけです。「たまたま優勝したなんてことはあり得ない。狙わなければトップは取れない」と学生時代にスポーツに打ち込んでいた私は、全日本だった先輩にそう教わって、それを今でも信じているわけですが、村主選手もピークを過ぎていてもトップを真剣に狙っていたんですね。単純にカッコいいです。


ピークを過ぎても現役選手にこだわっている選手は、ほかの競技でもいらっしゃいます。ついに引退しましたが柔道の野村さんとか、テニスの伊達公子さん。いまだ現役のサッカー選手の三浦カズ、野球では中日にテスト入団して話題になっている松坂、そしてイチロー。


好きなことを、ストイックに続ける人たちを私は心から尊敬します。だって、トップ選手のストイックさは半端じゃないですからね。それをずっと続けていこうという気力。それは、その気力以上にその競技に対する愛が上回っているんだと思います。

「愛」。口に出すのは簡単ですが、すべてを支えているのは「愛」だと思います。何にしても、この「愛」を感じられる人を私は信じます。


話は戻りまして、村主選手が番組の最後で言った言葉にしびれました。

今は、カナダでフィギュアスケートの指導者、振り付け師の勉強をしながら、具体的にそういう仕事もしている彼女。

「現役最後の試合に両親を招待できなかった。だから、指導者、振り付け師として自分の教え子がオリンピックに出るところを見せることが、今の私の目標です」と。

ここで「夢」と言わないところにしびれた。

「今の目標」って言ったんですね。

それを聞いたとき、肌が粟立つ思いでした。彼女は覚悟が違う、と。

すごい。ますます村主さんのことが好きになりました。


by 40kids_iiyama | 2018-01-28 22:54 | 日記・コラム・つぶやき

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