だいたいが妄想なんだから
その妄想でいい気持ちになるのならいいけれど、いやな気持ちになるのなら考えないようにすればいいんだよね。
よくあるのが「自分はこの人に嫌われてる」とか思うこと。それだって、実際のところはよくわからないわけで、そう思ってる自分がいるだけってことなんだよ。
そういうときは、目を閉じて今考えていることがきっと無駄なことなんだって、考えても仕方のない妄想なんだって思ったら、目を開けて目の前のものをじっと見るようにしてる。で、目に映ってるものを一つ一つ確認する。「机だ」「ペンだ」「本がある」みたいに。そうすると落ち着く。これ、ホントだよ。自分やってるもん。
アポロ13号は月へ行く途中で大トラブルに見舞われて、月面着陸どころか地球へ帰還することも絶望的な状況に陥ったんだけど、地球上の管制といろいろやりとりをして無事に帰ってきたのね。もう本当に絶体絶命のピンチを切り抜けたのは、悪い想像をしないで、今できることにベストを尽くしたからなんだよね。そのときの管制官ジーンクランツの言葉が大好きで、よく思い出してる。
「推測で事態をこれ以上悪化させるな」
そうなんだよね、だいたい悪いことが起こったときの推測って、悪い方向にばかり向くものだから。つまり、目の前の事実に基づいて行動すれば問題は解決するものなんだと思うんだ。
大切なのは、何が起こったかじゃなくて、起こったことに対して自分が何をするかなんだから。
だからね、いろいろ大変なこともあるけれど、想像や推測だけで落ち込んだり、自暴自棄になったりするのだけはやめにしたいよね。