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40kidsの歌はともだち・いいやま分

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FMおだわらでタイトルと同じ番組をやってます。---ワケあり50男の一人暮らし・独り言---

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道具を大切に。道具に愛を。

今日は、帰って来てからギターのピックを何時間も調整していました。
自分は、フィンガーピックを使っています。その名の通り、指につけるタイプのピックです。
親指のサムピックはよくみなさん使っていますが、人差し指・中指・薬指につけるフィンガーピックを使っている人はあまり見かけません。
ピックをつければ、音がはっきり出るようになることと、自分は爪が弱いのですぐに折れてしまうから、何年も前からフィンガーピックを使っています。
自分の奏法がストロークより、弦を一本一本弾くフィンガー・ピッキングが多いこともあります。




そのフィンガーピックは、調整が命といってもいいです。フィンガーピックをつけるととても弾きづらくなりますが、音がクリアに出ます。フィンガーピックを使えるようになると、奏法に幅が出ると思います。
初めてフィンガーピックをつけたのは、もう10年ほど前になりますが、いままでできていたことが、全然できなくなりました。中学生のころに1度チャレンジして、1分もしないうちに挫折したのですが、さすがに年を食うと忍耐力も出てきて、逆に難しいことがおもしろく感じて、フィンガーピックにチャレンジしはじめたのです。
もっとも一番影響を与えてくれたのは、沼津でバナナムーンという工房で、ギターリペアをしている松本さんという人です。このかたは、ギターを修理する職人でありますが、優秀なギタリストでもあるのです。松本さんがフィンガーピックをつけて演奏をしているのを見て、その音とテクニックに愕然としたのです。あまりに美しい音がしていたんですね。フィンガーピックをつけると、あんな音が出せるんだって思って、それなら自分もと思ったわけです。
その後、その音は松本さんのテクニックが出しているということを、痛いほど思い知るわけですけれども。

ピックというのは、とてもおもしろいです。材質によって音が変わる。ギターの音を手っ取り早く変えるのは、ピックを変えるのが一番だと思っています。ギターを買うよりはもちろん、弦を変えるのより安いしね。でも、このピックはハマる。ピックが面白いと感じると、果てしないピック探しの旅が始まるのです。
自分はいろんなフィンガーピックを試しました。一般的な、フィンガーピックはお琴の爪のような形をしています。ずっとこれを使っていました。材質も金属が一般的ですが、プラスチックのものもあります。材質によって音がまったく変わるし、弾き心地もかわるので、さまざまなものと試しました。
そのあと自分の爪のように扱えるアラスカピックというピックに出会い、その斬新さと弾きやすさで、何年も使っていました。
そして、最近久しぶりに新しい形のフィンガーピックに出会いました。fred kelly のfreedomというピックです。これも、非常に特殊な形をしていますが、これが自分の弾き方に一番フィットすると思いました。結構ハードに弦を弾く癖があるので、ほかのフィンガーピックだと、しばしば演奏中にピックがはずれてしまいましたが、この新しく出会ったフィンガーピックは、その形状から外れにくいのです。指によるストロークも、自分の好きな音が出ます。ついに、自分のピックの旅もここで終わりか?と思ってくらいです。

どのフィンガーピックも同じですが、その調整がすごく大事です。音の出方や、なにより弾きやすさを追求していくと、加工にもハマります。これはピックを選ぶより、楽しいし、時間がかかります。曲げたり、削ったり、いろんなことをして自分に合うように加工する。これが面倒だけど楽しいんです。
新しく出会った freedomは購入したままでも十分自分ごのみですが、YouTubeでこれを加工している人を見て、真似してみたんですね。そうしたら、また弾き心地も音も変わった。昨日の夜中に気づいたので、今日は仕事から帰って来て、何時間も調整していました。
ナイフで削って、試奏してみて、また削って、と。ヤスリもかけて表面を滑らかにしないとクリアな音がでませんから、少しずつのトライ&エラーの繰り返しです。
仕上がりも美しくないとね。
都合、6個の調整を4時間くらいやっていました。丁寧に丁寧に、調整を重ねました。
面倒くさいようですが、これが楽しかったのです。自分の思っていたような音が出るとバンザイしたくなるくらい嬉しい。
こうした、道具を自分ごのみを丁寧に変えていくという作業は、とても大切だと思っています。
やっぱり、道具を大切にしないと、上達もしないと思うんですよねスポーツでもなんでも、自分が使う道具は大切にしないといけません。
そして、仕上げも丁寧に。いつか読んだ本に「魂は細部に宿る」という言葉に出会ったことがありますが、まさにそのとおりだと思います。細かいところも丁寧に仕上げました。




こうして、自分ごのみになった自分の道具。これから、ガンガン使ってあげようと思っています。とても、楽しみです。




<自分の使っているピックたち>
親指につけるサムピック。このタイプのピックはたくさんの人が使っています。

道具を大切に。道具に愛を。_d0350319_18363984.jpg






これが、一般的なフィンガーピックです。これをつけると、頭に来るくらい弾きにくくなります。でも、弾き込むと美しい音が出ます。あの石川鷹彦さんもこのタイプのフィンガーピックを愛用していますね。

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普通のフィンガーピックの弾きにくさを克服しているのが、このアラスカピック。アラスカ地方で、開発されたからこの名前がついています。アラスカの寒さに、爪がすぐ折れてしまうことから、考えだされたそうです。

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そして、これが今一番ハマっている、fred kellyが作成しているfreedom。デルリンという素材とポリという素材の2種類があります。自分はデルリンのほうがすきだな。写真はデルリンのものです。

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こんな小さな道具で音が変わるのだから、ギターは面白くてやめられません。


by 40kids_iiyama | 2015-10-03 00:31 | 日記・コラム・つぶやき

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