なにも考えないつもりが、考えてしまった
このスーツを開発したのは天才科学者である武器会社の社長。このスーツを着て、日々世界のために活躍しているのですが、その動力源を自らの体内に内蔵している彼は、その燃料となるものに命を削られています。
もう命も危ないとなったある日、ひょんなことから新しい動力源のもととなるものを発見しました。それは、新しい「元素」。残念ながら地球上には存在せず、その構造は解明しているのですが、自分で作らなくてはなりません。
彼のよきブレインであるスーパーコンピューターは「たしかに素晴らしい元素ですが、それを作ることは不可能です」と言い切ります。
しかし、彼はいとも簡単にそれを作りだし、一言。「できた。簡単じゃん」
この瞬間を見て、多くの人は拍子抜けしてしまうんじゃ無いかと思いました。でも、なるほどなぁと思う一瞬でもありました。
つまり、新しいものを作り出すのは、テクノロジーではなく、人間であるということです。彼のスーパーコンピューターは「不可能」といいました。それは、過去にそういうデーターが無いからです。複雑で、人間では出来ない作業をいとも簡単に行うコンピューターも、しょせんは人間が作ったもの。過去の人間が想定していないものを新たに作り出すことはできないのです。
コンピューター万能と言われる時代だからこそ、その使い手は人間でありコンピューターはそれを超えるものではないのということを言おうとしたんでしょう。そして、過去にしばられることがバカらしいことも教えてくれたような気がしました。
何も考えないで見ようと思っていたDVDですが、やっぱりいろいろ考えながら見てしまいました。
次は、youtubeで大好きな中川家の漫才でもみて、本当になにも考えないで笑おうと思います。